【ええやん リハビリ】第六回 脳卒中の「回復」には、時間という薬も必要/ 社納葉子さん寄稿ブログ
2026.04.24
このブログは、女性作家社納葉子さんが当施設へ寄稿くださったものです。
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脳出血を起こし、脳内で破れた私の血管。
場所は左視床下部という場所だった。
倒れて初めて知った名称。
MRIの画像を見ながら、
医師は「アーモンドぐらいの大きさ」と
損傷した範囲の大きさを表現した。
たったそれだけ?
けれどそれが私の右半身に
大きな影響を及ぼしている。
直接的に障害を負ったのは右半身だけれど、
格段に機能が落ちた右半身を
カバーするために左半身ががんばる。
私が「左よ、お前が右を支えるのだ!」
などとハッパをかけなくとも、
左半身は「よっしゃ、任せろ」
とばかりにがんばってしまう。
実際に麻痺した右半身が動きにくいというのもある。
その結果、意識的に動かして
本来の機能を少しでも取り戻さねばならない
右半身の回復を邪魔してしまう。
そしてがんばり過ぎる左半身も、
左半身にちょっとでも追いつかねばと
がんばる右半身も、常に力が入ってバリバリに凝っている。
と、こうした構造を理解するだけで
1年はかかっただろう。
混乱し落ち込む当事者に
接する専門家や家族も大変だと思うが、
脳の損傷からの「回復」には
時間が必要なことを理解してほしいと思う。
切に。